外国人と仕事をする時に絶対押さえるべき5つの注意点【知らないと大変!】
オンラインで仕事を始めると、海外のクライアントと仕事をする機会が増えます。
私はUpworkやFiverrを通して仕事をすることがあり、外国人のために仕事をすることも多いです。
この記事では海外のクラウドソーシングサイトの仕事をして実感した、海外のクライアントと仕事をする上で気をつけるべきポイント5点を解説します。
外国人との仕事で苦労することの大半は、私の英語力不足によるものですが、中には文化や習慣の違いによるものや地理的なものもあります。この記事を読めば、クライアントとの間に起こりがちな小さなトラブルを未然に防ぐことができますよ。
では、早速みていきましょう。
外国人と仕事をする時に絶対押さえるべき5つの注意点
わたしが最初に決めずにあとで後悔した、外国人と仕事をする時に絶対押さえるべき注意点はこちらです。
- 基準時間をはじめに決めておこう
- 休暇期間の違いに注意。面倒でも必ず確認を
- NoならNoとはっきり伝えるべし
- むやみに謝ってはいけない
- 英語力不足だと思っても堂々と接するべし
- 番外編:日本語のデザインプロジェクトは特に慎重に取り組むべし
①基準時間をはじめに決めておこう
締め切りや打ち合わせの時間など、時間の基準をどこに合わせるか、最初に決めてしまいましょう。
プロジェクトの初めに決めておけば、あとでいちいち確認しなくて済みます。
GMT 日本時間 – 世界の時間(時差)地図情報 – World Time Zone Map
これをやらないと、あとで「日本時間のことだと思ってた」「アメリカ東海岸時間のことじゃなかったの?」など、もめ事の原因になったりするので気をつけましょう。
時差を常に考慮しよう
電話する時は常に時差に気をつけましょう。メールは基本的に24時間いつ送ってもかまいません。
私は基本的にUpwork上でメッセージを送受信するようにしています。
後から重要事項を再確認できるので、個人的には電話よりテキストのやりとりの方が好きです。
②休暇期間の違いに注意。面倒でも必ず確認を
外国のクライアントとの仕事で気をつけたいのが、休暇期間の認識のズレです。ヨーロッパなら、大人でも夏休みが一ヶ月あるのが当たり前の国も珍しくありません。
わたしもクリスマス休暇で痛い目をみました。年末年始を挟んだ、ヨーロッパのクライアントとのプロジェクトが進行していた時のことです。
12月上旬に最初のデザイン案を提出。
先方から「返信にちょっと時間がかかるかもしれない」と言われ、その後年末まで何も連絡が来ず…おかしいと思って「いつ返事がもらえるの?」とメッセージを送っても返信がなく…1月中旬にようやく連絡が来たことがあります。
アメリカ人もクリスマスは休みますが、まさかここまで長引くと思わず。
他の仕事とのスケジュール調整に苦労しました。
プロジェクトを始める前にプロジェクトの締め切りや休暇期間などを確認しておきましょう。
③NoならNoとはっきり伝えるべし
一回お仕事を一緒にしたけれど、金額にどうにも納得がいかず、次回はお断りしようと考えていたクライアントから急ぎの要件を相談された時のことです。
クライアント:「急ぎなんだけど出来そう?」
私:「いやあ、ちょっと難しそうです…」
クライアント:「じゃあもう一日あげる。どうかな?」
私:「いや、それでも難しいんです…」
—-のらりくらり数時間かわし続ける—–
クライアント:「(ちょっとキレ気味で)ねえ、やる気はあるの?」
私:「いや、ごめんなさい、実は…」
クライアント:「出来ないなら出来ないって早く言ってよ!!!」
普通、日本人なら難しいと2回言えば察してくれるんですが、甘かったです。
これ以降、Noはハッキリ伝えています。
④むやみに謝ってはいけない
外国のクライアントと仕事をするときには「Sorry」を意味もなく多用するのはやめましょう。日頃からつい「ごめんなさい」と言ってしまう方、要注意です。
外国人とのやり取りで何かトラブルが起こった時、自分に非がないのに「I’m sorry」と言ってしまうとどうなるか…自分の立場が非常に悪くなります。
先方が怒っている時はまず何に対して怒っているのか尋ねましょう。
話を聞いて、原因が
- 文化の違いによるものなら、それを説明しましょう。
- 相手の勘違いなら、それを説明しましょう。
- 自分のミスによるものなら謝りましょう。
⑤英語力不足だと思っても堂々と接するべし
アメリカにもう長いこと住んでいますが、アメリカ人から私の英語の良い・悪いを評価されたことは今まで一回もありません(「なにを言っているのかわからない」はよく言われます)。
英語に自信がないとしても、それはあなたのせいではありません。英語圏で生まれ育たなかったら英語が完璧でないのは当然です。
もし話す時に自信が無さそうに見えると、先方からは英語ではなく、「プロジェクトの内容に何か問題があるのではないか」と思われるかもしれません。
英語を話す時だけはいい意味で開き直った方がいいと思います。
また、自分を大きく見せようとして難しい単語を多用するのも考えものです。英語が母国語でない人と英語でやりとりするときに、誤解を招くこともありますよ。
相手が自分の英語をちゃんと聞きとっているか不安な方には、こちらの記事が参考になります。
疑問があれば、ささいなことでもすぐに確認しよう
ちょっとでも疑問があれば、すぐに確認して解決しておきましょう。お互いなんとなく自分の常識で進めていると、あとで余計な作業が発生することもあります。
長々としたあいさつ文は、英語でのコミュニケーションには不要です。簡潔なわかりやすい文章で、すばやく返信する方が好まれますよ。
英語のメールやメッセージに不安がある方は、Grammarlyがオススメです。スペルミスを気にせずにささっとメッセージを書くことができますよ。
番外編:日本語のデザインプロジェクトは特に慎重に取り組むべし
英語でデザインされたものの日本語版を作る時や、英語圏のクライアントと日本語で一から何かを作る時は何かと気をつける点が多くなりがちです。
例えば
- 英語だとクールに見えるのに、日本語のテキストと差し替えると急にダサい印象になる(最悪の場合、一からデザインし直すことも)
- フォントの選択肢が限られる
- デザインのチェックに非常に時間がかかる(クライアントが日本語が全くわからない時は、通訳など第三者が介入するケースも)
- 日本人がターゲットなのに日本市場に合わせて密度感のあるデザインにすると嫌がられる
- 名刺など国によって基準サイズが違うものがある
クライアントとよく相談しながら、根気よく進めましょう。
まとめ:注意点をおさえながら、外国人とのチームワークでプロジェクトを乗り切ろう
外国のクライアントとのやり取りは大変ですが、彼らは私のデザインが気にいると素直に褒めてくれたり、日本人ではなかなか言いづらい率直な意見を述べてくれます。
新しい知識や考え方に触れることもできるので、チャンスがあればぜひ一緒に仕事をしてみてください。